南山小学校　入試速報　その２

例年は、男子・女子の試験内容は、ほとんど同じでしたが、今年は、かなり内容に変化があったようです。

女子の試験の詳しい内容・ポイント等は、改めて掲載いたしますが、

例えば、試験会場の教室に入って最初に行われた『自己紹介』では、

・自分の名前
・好きな季節

をたずねられたそうです。

それを聞いた瞬間、思わず！「えー、○○ちゃん、それは、完璧だったでしょう！」と身を乗り出して、聞いてしまいました。

それに応えて、「はい。完璧にできました。」とニコニコ顔の○○ちゃん。

「わたしは、『好きな季節は冬です。』と、答えました。いつも、和世先生が、
『それはどうしてですか？』とおたずねになるので、

『冬は、雪が降り始め、雪合戦や雪だるまを初めてできるようになる季節だからです』

と、お話しもしました。」

「他のみなさんも、そのように答えたのですか？」と問うと、

「いいえ。私だけ理由をお話しました。最後には、いつものように、
よろしくお願いしますと言って、お辞儀をして、右側の椅子にすわりました。」（右側の椅子に座るよう、指示あり）

それを話す、○○ちゃんのお顔は、本当に誇らしげです。

それもそのはず、ローレンシャンスクールにおいては、完成度の高い自己紹介ができる

ことは、すべてのレッスンの始まりであり、ゴールでもあります。

スクール生たちは、一年間かけて、完成度の高い自己紹介ができるよう、
さまざまなアプローチのレッスンを何十回も受けています。

その後も、次から次へとお話しがいっぱい出てきました。楽しそうにお話しされるその様子は、

まさにローレンシャンスクールが求めている受験生の姿そのものでした。

受験のテクニックが大切なのではありません。
立ち居振る舞いからかもし出されるその人そのものが、大切なのです。

先日の保護者会を振り返りながら、昨日も、年中児のご父兄にお話をしました。

「お子さまが、とことことこと歩いてきて、席に座り、立ち上がってご挨拶をし、
着席する。

それを見ただけでも、合否は出せるほど、そういった動作の中に、
そのお子様も知性も品性も凝縮されて現れます。」

ローレンシャンスクールでは、受験の為のテクニックとして、自己紹介を
最重要課題としてレッスンを重ねているわけでは、実はありません。

将来、公の場で、あるいは、大勢の人の前などの大きな舞台で、一瞬の挨拶の時間で、

相手の心をひきつける、相手にしっかりと自分の印象を残すという、今後、そのお子さまの
人生を左右していく大切な瞬間であり、身につけなければいけない大切なスキルである事を念頭に、
日々のレッスンを行っています。

それはもちろん、受験においても、大きな大きなポイントにつながることは
言うまでもありません。

其の他の入試の課題内容についても、ほんとうに日々のレッスンで取り組んでいる事
ばかりでしたので、

南山小学校が大切に考える事と、ローレンシャンスクールのレッスンのエッセンスとは、

一致したものであることを、今年の入試問題の出題内容で、改めて感じ入りました。

ひとつひとつの課題を聞きながら、スクールの生徒達が大きなよろこびと誇りに満ちた表情で、入試のひとつひとつの課題の様子を話す様子を見て、今年も既に大きな手ごたえを感じるとともに、受験を通じて、お子様方に実に大きな、そして大切な事柄について、保護者の方々とともにとりくんでいく事ができるスクールの仕事に、あらためて大きな誇りと喜びを感じています。