夏合宿レポート(前半)
通算87回を数えるローレンシャンスクールの合宿は、全く違う年代の子どもたちが、一緒に本物の体験をして、数日間の寝食をともに過ごし、様々な意見を交わすことで、それぞれの大きな成長の機会となってきました。
新型コロナ禍によって4年ぶりに開催された今回の夏合宿は、熊本・佐賀を舞台に、食・復興・歴史・自然をテーマに4日間を駆け抜けました。
どんなことがあったのか
熊本・阿蘇では、お野菜や農業のことを教えてくださる講師役をお願いした安武さんが持ってきてくださった無農薬のお野菜を使って、子どもたちでイチから夕食をつくりました。
献立を考えて足りない物の買い出しや、どうやってお米を炊いたらいいのかから始まり、手分けして野菜を切ったり、オーブンを温めたり、料理を作りながらの洗い物、出来た料理をお腹いっぱい堪能したり。
お料理中にも講師の安武さんから大人も知らない野菜の意外なお話を伺ったり、実際に生のまま野菜をかじってみたり、有精卵の美味しさを味わったり、化学肥料などが大量に使われるようになった農業の構造的な問題などにも触れました。
自分たちが、普段なにげなく口にしている料理や食べ物が、どのように作られているのか。
毎日の調理の大変さはもちろん、日本の農業や社会の構造をも考えるヒントとなる機会となりました。
スクールで毎年行っているチャリティー活動で、熊本地震の復興にむけて寄付をしたことが、今回の合宿の目的地として熊本を訪れるきっかけです。
熊本地震のその後を実際に訪れました。
阿蘇大橋が落ち、大規模な山崩れが起きた跡が残された遺構。橋の一部が、崖にぶら下がったまま、時が止まっている様子に、子どもたちも言葉を失っていました。
当時、橋の上を通過していた方は、まだ、見つかっていないことも伺いました。
新しく出来た空港や、巨大な半導体工場の建設地を目にすると、数年前にマグニチュード7の地震に複数回見舞われたことが信じられないほどですが、多くの方々が、犠牲になられたこと、地震の破壊力の凄まじさを痛感しました。
また、熊本市長表敬訪問の際にも、震災時の市庁舎でのお話、その後の対応や、被災した熊本城を復興への灯火としてライトアップすると決めた時のことなど、貴重なお話を伺いました。
参加した子どもたちの反応やまとめは、後編に掲載いたします。
夏合宿レポート(前半)
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