『学力から、能力へ?』
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『学力から、能力へ?』
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先週の日曜日、ローレンシャンスクールでは、小学生の子どもたちによるプレゼンテーション大会が
県内のホテルで行われました。今年で5回目を迎え、プレゼンテーションのレベルも年々アップしてきており、
小学1年生では、半年前に幼稚園を卒園したばかりとは思えない、堂々たる発表となりました。
ひとり一人が、独自のテーマを選び、数ヶ月かけて準備し、大勢の大人たちの前で発表する体験を重ね
ることの意義は大変大きいと思います。
堂々と人前で話すこと、ひとつのテーマについて、自分の考えを深めたり、多方面から考えてみること、
問題点を分析し、自分なりの提言をしてみること、など、
これからの世の中で生きていくために、自ら学ぶための基礎力となる要素がたくさん組み込まれていると
思います。
こういった手のかかる学習の機会は、公教育では、なかなか難しいかもしれませんが、科目ごとの学習の
枠を超えて学ぶスタイルを身につける方法として、完成度が高く、
プレゼンテーションに参加したスピーカーの子どもたちには、
ぜひ、プレゼンテーション大会後も、継続して、自らのテーマをベースに、さまざま派生する興味に導か
れるまま、探求を深めてほしいと伝えました。
☆ 一方で、
一方、日本の公教育や家庭での教育においては、自らの体験に基づいた視点や考え方を言葉にする訓練が
決定的に欠けており、
今後は、それらのテーマについて、力をつけていく方法を提示していかなければならないと感じました。
9月に筑波大学で行われました第一回日本国際バカロレア学会には、大変多くの方々の関心が集まり、
文科省の方からの基調講演もありましたが、名古屋からは、
名古屋大学大学院の社会学の先生お一人と、わたくしたちローレンシャンスクールのみの参加でした。
(校長の中村は一部司会を務めさせていただきました。)
そこで話し合われた内容につきましては、2週間後の保護者ガイダンスや、報告会で、詳しくお話しさせ
ていただきますが、日本の教育改革、入試改革の向かう先が、かなりはっきりと示されていました。
今後、グローバル化が進む一方の世界においては、世界共通の通貨や言語のように、教育の世界においても、
グローバルスタンダードな共通理解をベースに、ものごとの仕組みづくりを進めていきたいという世界的な
ニーズがあり、
日本でも、最終的には、そういった要望に沿って、すべての教育に関わる変革が進んでいくものと思われます。
共通の理解をベースに、それぞれの立場の利益を守りつつ、ひとつの枠組みを作っていける人材を育ててい
こうというとき、
今後、どういった力が一番重視されるでしょうか。
(つづきは、次号へ)
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